昨年10月のこと、都内から新幹線で行く距離にはなるのですが、ゲンゴロウの生息地に池をお借りすることができました。
ここはお父さん(地主様)の鯉池。
この度、お父さんのご厚意でこの池をゲンゴロウ観察用にお借りできることになりました。
ゲンゴロウの生息地にありますので、捕食者の鯉がいなくなって水草が生えてくればゲンゴロウが棲みついてくれるはずです。
池はオーバフローになっておりまして、山から湧き水がチョロチョロと流れ込み、一定の水位が保たれるようになっています。
鯉を捕獲するために、お父さんがオーバーフローの塩ビパイプを引き抜きます。
土手の下にある排水口から勢いよく泥水が流れ出します。
お父さんが鯉を捕獲、搬出します。
水が抜けてくると、何とゲンゴロウが姿を現しました。
鯉と共存できるとは驚きです。
この池には水草が無く、繁殖することは不可能ですので、他の場所から飛んできて棲みついたのでしょうね。
成虫は鯉と共存できるのだということは新たな発見です。
狭い池なのにかなりたくさんのゲンゴロウがいます。
きっと、鯉の餌を目当てに居ついてしまったのでしょうね。
お父さんが与えていた鯉の餌は高級品なのだそうです。
秋なのに交尾!?
30分間くらいで、ゴソゴソ捕れました。
まだまだたくさんいるようです。
池の水がかなり抜けました。
ゲンゴロウ池の近所には、ミクリが沢山生えた池があります。
ここは、日陰にあり活性が低いせいかゲンゴロウはいませんでした。
ミクリ池で採取したミクリをゲンゴロウ池に移植します。
オモダカを採取しに来ました。
そこで見つけたのはマルガタゲンゴロウ。
あまり生態に詳しくないのでリリースします。
採取したオモダカをゲンゴロウ池に植えます。
ここで、時間切れ。
新幹線の発車時刻が迫ってきたため、捕まえたゲンゴロウは全てゲンゴロウ池に戻して急いで撤収します。
こちらはトレイルカメラの画像。
10日程で満水になりました。水が透き通っています。
どんな池になっていくのかこれからが楽しみです。