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2025年8月14日木曜日

元養鯉池ビオトープの草刈に行ってきました

先週末、ゲンゴロウ生息地でお借りしているビオトープに管理作業に行ってきました。
 
今回はそれほど草が伸びていませんでしたので、ビオトープの入り口のところだけ少し刈るだけにしました。
 おかげで時間短縮、他の優先作業に時間を割り当てることができました。

 重点作業というのは、100Wのソーラーパネル設置。
 電車の中を持っていくの、大変でした。。
元々は50Wのものを使用していたのですが、電力が不足しまして現地においてある定点カメラや自動給餌機などの機器が動作しない期間ができてしまったのですね。
これからゲンゴロウが多く出る時期ですので、機器が動作しないなどということは許容できません!
よってもっての電力増強です。
またしても役に立ちましたよ、塩ビパイプを池に真っすぐ挿す自作の器具。


もう一つのミッションは定点カメラ5号機の修理。
修理と言っても別に壊れているわけではなく、レンズカバーの内側に水滴がついて曇ってしまったのです。
確かにレンズカバーを取り付けたのは7月の蒸し暑い池の上。
その日の水蒸気がカバー内に入っているので、雨の日など気温が低い時には内側で結露してしまうのです。

一旦、5号機は回収し、持って行ったリメイク版の1号機を取り付けました。

リメイク版1号機

オリジナル1号機

1号機は去年作成して1年以上運用していたのですが、7月に強風にあおられて転倒、立て直そうとしたら誤って壊してしまいまして、前回来た時に回収して自宅でリメイク、今回持参していたんです。


写真右下方の斜めに水面を見ているカメラが1号機です。
因みに手前の高い位置から水面を見下ろしているのは3号機。
真ん中に直立しているのは、自動給餌機です。

今回、節電用に昼間だけ給電するように組んだリレー装置を準備していったのですが、雨の中作業したため壊れてしまいました。
結果、引き続き24時間給電する形になってしまったのですが、100Wのソーラーパネル入れたから大丈夫かな?

作業をしていたら、ミクリにナミゲンゴロウが登っているを見つけて激写!



こちら、2日後に1号機が送ってきた画像。
なぜ2日後かというと、1日後は終日雨だったせいか電力が足りず起動しなかったのです。。


それでも2日後に復活できたのは、やはり100Wソーラーパネルが優秀なおかげ。
一旦、目的が達せられたと思うことにしましょう。

動画も送ってきていまして、自動給餌機が出した餌をアカハライモリやホトケドジョウが食べている様子を捉えています。


0:05 アカハライモリ 0:55 アカハライモリ 3:43 ホトケドジョウ 3:57 アカハライモリ


これからゲンゴロウが増える時期、たくさん映ってくれることを期待しています。

2025年8月12日火曜日

休耕田ビオトープの草刈に行ってきました

先週末に、ゲンゴロウ生息地にお借りしている休耕田ビオトープに草刈に行ってきました。

当日は朝9時から雨の予報。

苦肉の策として朝4過ぎに起き、5時過ぎから草刈開始。

2時間ほどがんばり、雨が降る前に作業終了。

Before

After

元々そこまで伸びてはいませんでしたが、毎月1回くらいしか行けないのでやれる時にやっておく必要があるんです。

そして、こちら休耕田ビオトープの様子。
多種多様な水草が生えています。


まだ水草勉強中で識別できないものも多いのですが、ざっと挙げると、コナギ、オモダカ、ナガバオモダカ、ホタルイ、ミズニラなどが繁茂しています。

今回、ゲンゴロウの新成虫を捕獲、という嬉しい成果が確認できました。
新成虫かどうかは、腹側の色を見ればわかります。

新成虫は脇腹のあたりの城っぽい部分がひときわ白いんです。

時間が立つと、色が濃くなってだんだん茶色っぽくなっていきます。

この写真くらいの色だと新成虫認定できると思います。同時に幼虫も確認できましたので、断定はできませんがほぼ繁殖していることで間違いないと思います。

あと、休耕田の傍らには今年4月に重機で掘った池があります。元々「ぬるませ」という冷たい山水を、田んぼに入れる前に温めるための池だったようです。

重機で30cmくらい掘りましたので、結構昔の土壌がシードバンクになっていてそこからたくさんの水草が生えてきました。

ざっと挙げますと、コナギ、オモダカ、ミクリ、カンガレイ、ホタルイ、ミズニラ、ナガバオモダカ、タヌキモなどです。

今回は、2種類の水草に着目して回収してきました。

一つ目はヒロハイヌノヒゲと思しき水草。

自作の定点カメラの2号機から送られてくる画像に7月から映っていて、ずっと気になっていたんです。


画像の真ん中からやや左下にある放射状に葉が生えた水草です。

かつてはどこの水田にもあるありふれた水草だったようですが、除草剤の使用により数を減らし、最近では割と珍しい部類だと思います。

私も実物を見たのは初めてでした。

もう少し育つと花茎が出るのですが、受粉のため水面上に出ている必要があります。

水田であれば夏の終わり頃には水を落としますので、水田の水深管理に適応していたのでしょうね。

この池は水深が30cmくらいあり、水を落としたりしませんので、放っておくと水中で枯れてしまうでしょう。

そこで、自宅で栽培してみることになりました。

実際、ヒロハイヌノヒゲなのかどうかは確実にわかりませんので、花を咲かせてしっかりと判別したいです。


もう一つの水草は、これまた謎の水草。おそらくコナギ。

こちらは自作の定点カメラ4号機が送ってきた画像。

水深が30cm以上と、やや深いためコナギも水田に生える時とは違う姿に育ったようです。

さすが最もしぶとい水田雑草と言われるだけあって、変幻自在で浮葉植物のような姿になっています。

自宅の深めの水槽に入れた様子が下の画像。

こんなにも茎が長くなるんですねー。驚きです。

あと、今回現地入りの2日程前に自作の定点カメラ2号機が音信不通になりまして、回収してきました。

自動給餌機も兼ねていまして、50年前のロボットアニメに出てきそうなレトロなデザイン。

若干の恥ずかしさをこらえて電車でそのまま持って帰ってきました。

上野駅でタクシーを待っている時に、後ろに並んでいた2人組のお兄さんに、「ゴーストバスターズじゃないの?」などとひそひそ話が聞こえてくる始末。

事情を説明して生物談義で盛り上がりました。。

結果、生物多様性の普及に貢献できたかな??


自動給餌機1号機はまだ生きていますので、2号機は退化したのか。。

壊れた原因を調べて、より洗練されたものを造らなければなりません。








2024年5月11日土曜日

お借りした休耕田に水を張っていただきました

ゲンゴロウの生息地にお借りした休耕田に地主様が水を張ってくださいました。
取水口から少しずつ水が入っているようで、じわじわと溜まってきたところです。


カエルの声が聞こえてのどかな雰囲気。

畔には草が生え始めていてここからかなりの勢いで成長しそうです。
この休耕田は中山間地域等直接支払制度の対象になっておりまして、いつでも耕作を再開可能な状態にキープしなければなりません。
そして、草刈り等が行き届いていてちゃんと管理されているように見えなければならないのです。

とはいえ、ゲンゴロウが棲むようなビオトープにすることが目的ですので、圃場の中は草を生やす必要があります。

先日、農業委員会に電話しまして、この場所は草が生えていても管理不行き届きによるものではなく、生態研究用に意図的に生やすものであることをご説明いたしました。

結果、工事などで田んぼの形を変えないことと、周囲の草刈りなどをちゃんと行うことが前提であれば特段問題ない旨ご了解いただくことができました。
ひとまず、良かったです。

耕作可能な状態をキープするためには、草刈り以外にも畔の補修などの管理をする必要があります。
畔塗りと言われる作業ですが、やらないとクラックやモグラ穴等から水漏れが発生してしまうようです。
畔塗はYoutubeで探すとやり方を説明している動画がたくさん見つかりますので、勉強になりますが、腰痛持ちの自分にとってはきつそうな作業です。

来週は草刈りや畔塗のために現地入りしますので楽しみです。
きっとカエルの卵やオタマジャクシなどがいるのだろうなぁ。。

2024年3月20日水曜日

休耕田ビオトープの草刈りについて

 休耕田は、単に水を張って放置しておくだけですと、草がボーボーに生えてきて荒地のようになってしまいますので、定期的な草刈りが必要となります。

草刈りのことを一般的には「刈り払い」と呼ぶことが多いようでして、使用する機械は「刈払機」といいます。

休耕田を管理されている農家さんでは、草が生えてくると刈払をされているわけですが、かなりの重労働であるため、農村の高齢化に伴い十分な回数を行えず、苦心されているケースがあります。

そして、刈払が行えなくなると、除草剤を撒いて草が生えなくするようなことも広く行われています。

休耕田の刈払は復田を見据えなければ、その目的は補助金受給や「近所から白い目でみられないこと」となりますので、地主様もなるべく労力をかけたくないんですよね。

農産物を出荷している田畑では、農水省に農薬認定された比較的安全な除草剤が使われますが、休耕田の場合は食の安全性は関係ありませんので、農薬認定されないような強力な除草剤が使われることになるんですね。

ただ、除草剤も結構高価で大量に購入すると費用がかかるということで、休耕田の隅々まで撒くことはできないようです。

平地で作業しやすい場所は刈払を行い、土手などの傾斜地や既に藪になってしまった場所等、刈払作業がしずらいところで除草剤を使うケースが多いものと思われます。

一方で、ゲンゴロウを育むような水田ビオトープは水草を生やすことが必須となりますので、当然ながら除草剤を使うことはできず、専ら刈払での除草作業となります。(ヨシなど田んぼの粘土層を貫通して水漏れを引き起こして草が生えてきてしまった場合は、もしかしたら塗るタイプの除草剤を選択的に使う必要はあるのかもしれませんが、そのことについてはまた別途記事を書こうと思います。)

さて、刈払機は鋭利な歯が高速で回転しますので、チェーンソーと並び扱いに危険が伴うとされている機械でして、安全に取りあつかうための「刈払機取扱作業者」という資格がありまして、刈払機取扱作業者安全衛生教育を受けると資格を受けることができます。

早速、受講してきました。

まずは教科書を使った座学の講習があります。

そして、実際に刈払機を扱う実習もカリキュラムに組み込まれています。

今の時期、まだ寒いですので草は生えていませんが、操作を学ぶ上では支障ありません。

下の写真は実習でお借りした肩掛式刈払機です。


最もメジャーなタイプでして、作業中に転倒などしても刈刃が体に接触しずらく、安全な構造になっています。

下は休耕田の地主様が使用されている背負式刈払機です。
操作桿が自由に振り回しやすいので傾斜地等で便利なタイプです。


刈払機で必要な消耗品としましては、燃料の混合油(ガソリンとエンジンオイルが混ざったものでホームセンター等で購入可能)と替刃がありまして、あらかじめ地主様と相談し、どちらが何を準備するか決めておく必要があります。
刈刃は結構頻繁に交換が必要とのことで、高価なものを選ぶと長持ちするそうです。

5月末くらいになると刈払が必要なくらい草が伸びてくるそうですので、頑張ろうと思います。


2024年3月17日日曜日

休耕田をお借りできることになりました

 ゲンゴロウ池をお借りしている現地で、新たに休耕田をお借りできることになりましたので、今年は休耕田ビオトープに挑戦しようと思っています。

現地は、山間にある谷津田です。

現地入りする直前に雪が降りまして、周囲が雪に覆われています。

地主様は現地の協力者の方からご紹介いただきました。

ぽっと来たよそ者に土地を貸す人は少ないと思いますので、やはり人づてで紹介いただくというのがとても大切だと思います。つまりは、休耕田をお借り受けする機会を得るためには、事前に現地で人脈を作ることがポイントとなるのですね。

この休耕田は、もう20年間程も耕作は行われていないとのことですが、草刈りがされて綺麗な状態が維持されています。

農家の方が休耕田を綺麗に維持する動機については、下記の論文に詳しいですが、

  1. 「中山間地域等直接支払制度」等の補助金の対象から外れないようにする
  2. 景観が悪くなったり害虫が発生したりなどにより近所に迷惑が掛からないようにする

となっております。

_pdf (jst.go.jp)

休耕田をお借りしてゲンゴロウが繁殖できるような環境を作り出すためには、圃場内に水草を生やすことが必須となります。

休耕田に草が生えている状態になった場合、行政からは管理不行き届きで補助金対象から除外すべき対象に見えてしまう懸念がありますし、ご近所様からは荒廃した害虫の発生源と見えてしまう懸念があります。

従いまして、休耕田ビオトープを運営するためには、この休耕田が管理不行き届きではなく、環境保全のために意図的に水草を生やしている場所であることを周知する必要がありまして、ご近所様向けには看板等で目立つように掲示したり、また、行政向けには現地でそのような取り組みを行っていることを予め伝えておくことなどが必要となります。

関係者から出そうな懸念点に対して予め先手を打って対策を考え、地主様にご説明、ご納得いただくことでやっと休耕田をお借りしてビオトープを造ることができるんですね。

行政と話ができるような方とパイプを作っておくこともとても大事と思います。

今回、地主様や地元活性化に取り組んでおられる方等に多々ご協力頂きまして、なんとか休耕田をお借りできることになりました。

また、地元の生態系の保全が目的であり、我々の方もボランティアでやっている旨を地主様がご理解下さいまして、賃料といいますか、謝礼の方もかなり低額でお受頂くことができました。

ここまでかなりのスピードで進捗しておりますので、ご協力いただいています関係者の皆様には、本当に頭が上がらない思いです。。