先週末に、ゲンゴロウ生息地にお借りしている休耕田ビオトープに草刈に行ってきました。
当日は朝9時から雨の予報。
苦肉の策として朝4過ぎに起き、5時過ぎから草刈開始。
2時間ほどがんばり、雨が降る前に作業終了。
Before
After
元々そこまで伸びてはいませんでしたが、毎月1回くらいしか行けないのでやれる時にやっておく必要があるんです。
そして、こちら休耕田ビオトープの様子。
多種多様な水草が生えています。
まだ水草勉強中で識別できないものも多いのですが、ざっと挙げると、コナギ、オモダカ、ナガバオモダカ、ホタルイ、ミズニラなどが繁茂しています。
今回、ゲンゴロウの新成虫を捕獲、という嬉しい成果が確認できました。
新成虫かどうかは、腹側の色を見ればわかります。
新成虫は脇腹のあたりの城っぽい部分がひときわ白いんです。
時間が立つと、色が濃くなってだんだん茶色っぽくなっていきます。
この写真くらいの色だと新成虫認定できると思います。同時に幼虫も確認できましたので、断定はできませんがほぼ繁殖していることで間違いないと思います。
あと、休耕田の傍らには今年4月に重機で掘った池があります。元々「ぬるませ」という冷たい山水を、田んぼに入れる前に温めるための池だったようです。
重機で30cmくらい掘りましたので、結構昔の土壌がシードバンクになっていてそこからたくさんの水草が生えてきました。
ざっと挙げますと、コナギ、オモダカ、ミクリ、カンガレイ、ホタルイ、ミズニラ、ナガバオモダカ、タヌキモなどです。
今回は、2種類の水草に着目して回収してきました。
一つ目はヒロハイヌノヒゲと思しき水草。
自作の定点カメラの2号機から送られてくる画像に7月から映っていて、ずっと気になっていたんです。
画像の真ん中からやや左下にある放射状に葉が生えた水草です。
かつてはどこの水田にもあるありふれた水草だったようですが、除草剤の使用により数を減らし、最近では割と珍しい部類だと思います。
私も実物を見たのは初めてでした。
もう少し育つと花茎が出るのですが、受粉のため水面上に出ている必要があります。
水田であれば夏の終わり頃には水を落としますので、水田の水深管理に適応していたのでしょうね。
この池は水深が30cmくらいあり、水を落としたりしませんので、放っておくと水中で枯れてしまうでしょう。
そこで、自宅で栽培してみることになりました。
実際、ヒロハイヌノヒゲなのかどうかは確実にわかりませんので、花を咲かせてしっかりと判別したいです。
もう一つの水草は、これまた謎の水草。おそらくコナギ。
こちらは自作の定点カメラ4号機が送ってきた画像。

水深が30cm以上と、やや深いためコナギも水田に生える時とは違う姿に育ったようです。
さすが最もしぶとい水田雑草と言われるだけあって、変幻自在で浮葉植物のような姿になっています。
自宅の深めの水槽に入れた様子が下の画像。
こんなにも茎が長くなるんですねー。驚きです。
あと、今回現地入りの2日程前に自作の定点カメラ2号機が音信不通になりまして、回収してきました。
自動給餌機も兼ねていまして、50年前のロボットアニメに出てきそうなレトロなデザイン。
若干の恥ずかしさをこらえて電車でそのまま持って帰ってきました。
上野駅でタクシーを待っている時に、後ろに並んでいた2人組のお兄さんに、「ゴーストバスターズじゃないの?」などとひそひそ話が聞こえてくる始末。
事情を説明して生物談義で盛り上がりました。。
結果、生物多様性の普及に貢献できたかな??
自動給餌機1号機はまだ生きていますので、2号機は退化したのか。。
壊れた原因を調べて、より洗練されたものを造らなければなりません。