2025年8月14日木曜日

苔テラリウムを始めました

 3カ月ほど前に、苔テラリウムを始めようと思い、渋谷ヒカリエの「Feel the Garden」とハンズの「道草」に行って、最低限必要な器具を揃えてきておりました。

Feel the Garden

道草

が、初めてのことは時間と気合が無いと手に着かないもの。

器具は部屋の片隅においたままだし、苔は直射日光にもさらされるベランダのアクアポニックス上にプラカップをかぶせて乾燥しないようにだけして放置。

やっと今週夏休みで重い腰を上げて着手しました。

苔の状態はだいぶ悪くなっていますが、かろうじて生きていました。

「造形君」という傾斜のある地形を造るための、樹皮でできているような土に水を混ぜます。
造形君と水を同量入れればちょうどよいようです。


これを使って苔を植える土台を作っていきます。

石を置いたりなど、かっこよくします。
芸術的なセンスが問われるところですが、どうしてよいか全くわからず、適当な配置に。。
猫のしーちゃんが興味津々。


なんか、石を入れ過ぎて苔を植えこむ場所がなくなり、苦労しました。
初めてのことというのはうまくいきませんね。


とりあえず完成。
今は苔がひどい状態ですが、少しずつ回復して綺麗に繁茂してくれると嬉しいです。



荒川中州に行ってきました

本日、荒川中州に行ってきました。

 荒川中州というのは、荒川と中川の間にある細い中州でして、高速C2道路の下にあります。


車や電車でアクセスすることができませんので、普通の人はあまり行かない場所かと思いますが、その分野放図な自然環境がありまして、生き物を観察するには結構楽しい場所なのです。

こんな感じの場所でして、ヨシが群生する大規模な湿地帯が見られます。


今回、足を運んぶのは2回目になります。
生物観察が楽しいと冒頭に書きましたが、何が面白いかというと主にトンボの写真をとることと水草採集です。
たも網を持参してガサガサをしたのですが、あまり生き物が入らないんです。
2回ともそうでした。
ヤゴとハイイロゲンゴロウくらい。何故だろう。。

ともあれ、今日の成果。

ショウジョウトンボの未成熟個体

ギンヤンマの♀

トクサ(左)とタマガヤツリ(右)


トクサは生えているのを初めて見ました。お持ち帰り。
タマガヤツリもどこにでもあるはずなのに探すと意外と見つからないのですが、ここではみつけることができます。
他にもアオガヤツリ、ホタルイ等が見られました。
カヤツリグサ系はそれ以外にもたくさんの種類があります。

元養鯉池ビオトープの草刈に行ってきました

先週末、ゲンゴロウ生息地でお借りしているビオトープに管理作業に行ってきました。
 
今回はそれほど草が伸びていませんでしたので、ビオトープの入り口のところだけ少し刈るだけにしました。
 おかげで時間短縮、他の優先作業に時間を割り当てることができました。

 重点作業というのは、100Wのソーラーパネル設置。
 電車の中を持っていくの、大変でした。。
元々は50Wのものを使用していたのですが、電力が不足しまして現地においてある定点カメラや自動給餌機などの機器が動作しない期間ができてしまったのですね。
これからゲンゴロウが多く出る時期ですので、機器が動作しないなどということは許容できません!
よってもっての電力増強です。
またしても役に立ちましたよ、塩ビパイプを池に真っすぐ挿す自作の器具。


もう一つのミッションは定点カメラ5号機の修理。
修理と言っても別に壊れているわけではなく、レンズカバーの内側に水滴がついて曇ってしまったのです。
確かにレンズカバーを取り付けたのは7月の蒸し暑い池の上。
その日の水蒸気がカバー内に入っているので、雨の日など気温が低い時には内側で結露してしまうのです。

一旦、5号機は回収し、持って行ったリメイク版の1号機を取り付けました。

リメイク版1号機

オリジナル1号機

1号機は去年作成して1年以上運用していたのですが、7月に強風にあおられて転倒、立て直そうとしたら誤って壊してしまいまして、前回来た時に回収して自宅でリメイク、今回持参していたんです。


写真右下方の斜めに水面を見ているカメラが1号機です。
因みに手前の高い位置から水面を見下ろしているのは3号機。
真ん中に直立しているのは、自動給餌機です。

今回、節電用に昼間だけ給電するように組んだリレー装置を準備していったのですが、雨の中作業したため壊れてしまいました。
結果、引き続き24時間給電する形になってしまったのですが、100Wのソーラーパネル入れたから大丈夫かな?

作業をしていたら、ミクリにナミゲンゴロウが登っているを見つけて激写!



こちら、2日後に1号機が送ってきた画像。
なぜ2日後かというと、1日後は終日雨だったせいか電力が足りず起動しなかったのです。。


それでも2日後に復活できたのは、やはり100Wソーラーパネルが優秀なおかげ。
一旦、目的が達せられたと思うことにしましょう。

動画も送ってきていまして、自動給餌機が出した餌をアカハライモリやホトケドジョウが食べている様子を捉えています。


0:05 アカハライモリ 0:55 アカハライモリ 3:43 ホトケドジョウ 3:57 アカハライモリ


これからゲンゴロウが増える時期、たくさん映ってくれることを期待しています。

2025年8月12日火曜日

休耕田ビオトープの草刈に行ってきました

先週末に、ゲンゴロウ生息地にお借りしている休耕田ビオトープに草刈に行ってきました。

当日は朝9時から雨の予報。

苦肉の策として朝4過ぎに起き、5時過ぎから草刈開始。

2時間ほどがんばり、雨が降る前に作業終了。

Before

After

元々そこまで伸びてはいませんでしたが、毎月1回くらいしか行けないのでやれる時にやっておく必要があるんです。

そして、こちら休耕田ビオトープの様子。
多種多様な水草が生えています。


まだ水草勉強中で識別できないものも多いのですが、ざっと挙げると、コナギ、オモダカ、ナガバオモダカ、ホタルイ、ミズニラなどが繁茂しています。

今回、ゲンゴロウの新成虫を捕獲、という嬉しい成果が確認できました。
新成虫かどうかは、腹側の色を見ればわかります。

新成虫は脇腹のあたりの城っぽい部分がひときわ白いんです。

時間が立つと、色が濃くなってだんだん茶色っぽくなっていきます。

この写真くらいの色だと新成虫認定できると思います。同時に幼虫も確認できましたので、断定はできませんがほぼ繁殖していることで間違いないと思います。

あと、休耕田の傍らには今年4月に重機で掘った池があります。元々「ぬるませ」という冷たい山水を、田んぼに入れる前に温めるための池だったようです。

重機で30cmくらい掘りましたので、結構昔の土壌がシードバンクになっていてそこからたくさんの水草が生えてきました。

ざっと挙げますと、コナギ、オモダカ、ミクリ、カンガレイ、ホタルイ、ミズニラ、ナガバオモダカ、タヌキモなどです。

今回は、2種類の水草に着目して回収してきました。

一つ目はヒロハイヌノヒゲと思しき水草。

自作の定点カメラの2号機から送られてくる画像に7月から映っていて、ずっと気になっていたんです。


画像の真ん中からやや左下にある放射状に葉が生えた水草です。

かつてはどこの水田にもあるありふれた水草だったようですが、除草剤の使用により数を減らし、最近では割と珍しい部類だと思います。

私も実物を見たのは初めてでした。

もう少し育つと花茎が出るのですが、受粉のため水面上に出ている必要があります。

水田であれば夏の終わり頃には水を落としますので、水田の水深管理に適応していたのでしょうね。

この池は水深が30cmくらいあり、水を落としたりしませんので、放っておくと水中で枯れてしまうでしょう。

そこで、自宅で栽培してみることになりました。

実際、ヒロハイヌノヒゲなのかどうかは確実にわかりませんので、花を咲かせてしっかりと判別したいです。


もう一つの水草は、これまた謎の水草。おそらくコナギ。

こちらは自作の定点カメラ4号機が送ってきた画像。

水深が30cm以上と、やや深いためコナギも水田に生える時とは違う姿に育ったようです。

さすが最もしぶとい水田雑草と言われるだけあって、変幻自在で浮葉植物のような姿になっています。

自宅の深めの水槽に入れた様子が下の画像。

こんなにも茎が長くなるんですねー。驚きです。

あと、今回現地入りの2日程前に自作の定点カメラ2号機が音信不通になりまして、回収してきました。

自動給餌機も兼ねていまして、50年前のロボットアニメに出てきそうなレトロなデザイン。

若干の恥ずかしさをこらえて電車でそのまま持って帰ってきました。

上野駅でタクシーを待っている時に、後ろに並んでいた2人組のお兄さんに、「ゴーストバスターズじゃないの?」などとひそひそ話が聞こえてくる始末。

事情を説明して生物談義で盛り上がりました。。

結果、生物多様性の普及に貢献できたかな??


自動給餌機1号機はまだ生きていますので、2号機は退化したのか。。

壊れた原因を調べて、より洗練されたものを造らなければなりません。